IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ

著者は、冨山和彦さんとIGPI(経営共創基盤)のメンバー方々です。

冨山さんは、東京大学法学部卒、スタンフォード大学経営学修士MBA)、司法試験合格、元・産業再生機構、BCGなどを経て、産業再生機構設立時にCOOに就任して、オムロンなどの社外取締役・監査役なんかもしたり、財務省とか文部科学省などにも顔をだしていらっしゃる聞くだけですごい経歴のお方。

なんだかすごくむずかしそうな予感w

IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)

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結論:すごくよかった。

 

意外や意外、すごくシンプル。

今まで感覚的に考えていたこと、自分自身の判断基準や思考パターン・分析フロー的なところがロジカルに説明されていてすごく共感した。

 

具体的には、下記の点に共感。

・数字は過去のものであり、あくまでもこれまでの経済活動の結果を示し、未来を予測・創造していくものであるということ。

・ただシンプルに、経済的に帳尻が合う構造をつくること。

・企業体の複雑さや多様さは、個々のヒトのレベルをはるかに超えているからこそ、現場を見て、それと数字を突き合わせること。この力を身につけるには経験が必要。

・顧客エコノミクスの視点、たとえばスイッチングコストの分析、インダストリー・エコノミクスの視点での分析の重要性について。

 

それにしてもこの価格でこの内容はなんかすごい得した気分。

経営に少しでも携わっている方、興味のある方は読んでおいて損はないと思います。